真赤―まそほ―

張遼、酒の宴にて高順のあたたかさを知る。

 突然の曹操軍の侵攻に、辛くも勝利を収めた呂布軍。その働きは、高順が連れて来た一人の青年によるものが大きかった。例え狙った者は必ず落とすと、陥陣営と渾名される高順でも、すべてを防ぎきれるわけではない。呂布軍は、青年、張遼を篤くもてなすための酒宴を開いていた。
 ────高順をほっぽいて。



 「青年。張遼よ」
 夜の肌寒い空気が火照った体に心地よかった。酒宴の開かれている官舎よりほど離れた厩の傍で寝そべっていた張遼に、今日知り合ったばかりの恩人が声をかけてきた。
 「高順殿」
 戦闘中、おろしてしまっていた髪はそのままに、呂布軍の武将、高順は張遼の傍に腰を下ろした。
 「どうした、今日の宴の主役がこんなところで」
 「あ……えっと、少し……飲みすぎてしまったので……酔いを醒まそうかと……」
 見ればあたりは暗いが、張遼の顔が真っ赤であることは何となく分かる。高順はそれを見て半ば呆れたような溜め息をついた。
 「飲みすぎた、と言うより、飲まされ過ぎたんじゃないのか? あいつらに。まったく、ろくに動かんくせにこういうときは率先してやるのだから、たちが悪い」
 調子のいい部下を思い出して高順のこめかみに青筋が浮く。
 「……高順殿は、どうなされて……いたんですか? 宴に……いなかったようですが」
 「今日の戦の後始末だ。城壁やら柵やらが色々壊されてしまったからその修復を頼んできたり、損害報告やら何やら、な。人間界にいる軍師殿にも伝えねばならん」
 今現在、この呂布軍をまとめているのは高順であるので、そういった仕事は彼が捌いている。普段は陳宮が内政を、高順が軍を担当しているのだが、その軍師は主君と共に人間界だ。
 「そう……でしたか……その、すみません……高順殿が忙しい……のに、僕たちは……」
 「ああ、お主は構わん。今日の戦、お主のおかげで勝てたところが大きいからな」
 からからと高順は笑う。それに少し申し訳なさそうな表情を浮かべながら、張遼は頭をかく。
 「で、だ。仕事も一息ついたところで私も宴を覗きに来たんだが、肝心のお主がいない。探していたらここで見つけたわけだ。張遼、まだ余裕があるなら一献、付き合わんか?」
 そこで初めて張遼は高順が酒瓶を手に持っていたことに気が付いた。二つの小さな器も持っており、両方を掲げて高順が笑みで問いかける。
 「あ、はい……大丈夫、です」
 「ん、そりゃ良かった。じゃあ、改めて乾杯だ。今日の勝利と、我が軍の新しい将に」
 「はい」
 注がれた穀物酒は程よく辛く、かなり酔いが回っていた張遼の舌には優しく思えた。







 それから二人は様々なことを話した。張遼は今日の戦の話を聞いた。高順は張遼の話を聞きたがった。馬の話になると張遼は酔っ払っているというにも拘らず饒舌になり、高順は呆気に取られていたが、時折笑いもしていた。
 話が弾むと自然と酒もすすむ。厩の馬たちもすっかり寝入る時間まで二人は話し込んでいた。官舎の明かりもポツリポツリと消えていく。
 「ん、もう空か」
 それなりの大きさの酒瓶だったが、きれいに酒は飲み干されていた。高順は多少顔を赤く染めながらもはっきりとした口調で残念そうに言った。
 「張遼」
 声をかけると、目の前の青年は、風で涼んでいたときよりもぐったりとして横たわっていた。
 「おい、大丈夫か?」
 飲ませすぎたか、と内心思いながら高順が張遼の肩を揺する。伏せっていた張遼は散漫な動きで顔を上げた。
 「こう、じゅん、ろの……」
 呂律が回っていない。そしてそのままぱたりと地面に頭を落とす。
 「ああ、おい、こんなところで寝るんじゃない。ほれ、寝るなら部屋に行ってからだ」
 「うう……」
 とは言え、飲ませたのは自分なので、高順はだらしなく横たわる張遼の体を支えて起こし、部屋へと運ぼうとした。
 「……っと、そういや今日来たばかりだから、部屋とか用意しとらんな……。ん、ほれ、張遼、しっかりせんか。肩を貸してやるから、せめて、立て」
 「む……ぅう……」
 もはや呻きしか聞こえてこない。それでも顔はどこか幸せそうである。支える体は酒の影響で随分と暖かい。
 「まったく、しょうがない奴だ」
 年若い青年を微笑ましく見ながら、高順は張遼の腕を己の肩へ回した。




 「……ん……」
 ふわふわと頬を撫ぜる感触が心地よかった。少し硬質的だがつややかな肌触りは、張遼が幼い頃から慣れ親しんだものだ。そこに顔をうずめて香しさを堪能することが好きだった。張遼は夢心地で笑いながら、いつものようにそこに顔をうずめるように体を動かした。
 「起きたのか?」
 不意に声がかけられた。耳に届いた声に内心首をかしげる。おかしい、確かに自分は相手の言葉が分かるけれど、相手はこんな風に耳に人の言葉として聞こえるはずはない。閉じていた目をゆっくりと開けると、そこに見えたのは、焦げ茶の馬の鬣ではなく、黒い髪と人間の男の肩だった。
 「へ、あ、え?」
 体を起こす。が、不安定で体制を崩した。
 「おっと、いきなり起きるな。危ないだろう」
 「高順、どの?」
 状況を見てみれば、張遼はいつの間にやら高順に背負われていたのだ。
 「え……あの、僕は……いったい……」
 「ははは、すまんな、人の事を注意しておきながら、私もお主に酒を飲ませ過ぎてしまったようだ。お主、酔い潰れて寝ていたのだ」
 そういえば、先ほどまで確かに高順と色んな話をしていた。途中までは覚えているが、後半はかなりあやふやだった。
 「そのままにしておくわけにもいかぬし、今、私の屋敷に向かっているところだ」
 「……高順殿の?」
 「ああ。まだお主の部屋を用意しておらんかったからな。取り合えず、今日は私の屋敷の部屋を使うといい。そんなに広くはないが悪いところではないぞ」
 「す、すみません……有難う…ございます……」
 「なぁに、これくらい、構わんよ」
 高順は相変わらず気さくな笑顔でからりと言う。
 「あの……もう、大丈夫、ですから……降ろして、いただけますか……? 高順殿に、背負っていただく……なんて、申し訳……ないですし……」
 張遼は未だ酔いの残る頭であるが、恐縮しつつ、高順の背から身を離す。
 「いい、いい。もうすぐだから大人しく背負われていろ」
 「でも……」
 「降りても多分まともに歩けんぞ。それですっ転んで怪我をされちゃあたまらんからな。気にしないで大人しくしてろ」
 「……は、はい……それじゃ、お言葉に……甘えて……」
 張遼は少しこの状況に気恥ずかしさを覚えながらも、どこか有無を言わせぬ高順の言葉に従うことにした。
 「まだふらふらするだろう、部屋についたら起こしてやるから、寝てていいぞ」
 「あ、はい…」
 言われて素直に高順に背に再び、遠慮がちにだがもたれかかった。実際、先ほどから思考が散漫なのは否めない。何とか会話はしているが、気を抜けばすぐにどこかへいってしまいそうだったのだ。高順の背にはおろしたままの長い黒髪が流れている。酔っ払って寝ぼけていた張遼は、これを馬の鬣だと勘違いしたのだ。
 「………………」
 こうしてみれば、馬の鬣と人間の髪は当たり前だがまったく違う。相当酔っ払っているのだなと内心苦笑する。だが、肌をくすぐるその髪はどこか心地よいことは確かだった。ふと思い立って張遼は、高順の髪に顔をうずめた。
 「うお?」
 いきなりの行動に高順が驚いた声を上げる。
 「どうした、張遼?」
 「……いえ、その……」
 馬たちにするのと同じように、張遼は大きく息を吸い込んで匂いをかぐ。少し前まで曹操軍の鬼神二人相手に戦っていたから、少し汗の匂いがする。けれど同時にほのかな香の匂いがした。女性がつけるもののような甘い香ではない。
 「おいおい、何だ? 人の匂いなんぞかいで……はっ! ま、まさか臭いか?! 殿からよくお主は加齢臭が酷いとか言われるから、気をつけてはいるのだが……!」
 張遼の行動に真っ青になりながら高順が慌てふためく。敬愛する呂布子から何度も言われてかなり気にしていたのである。
 「ち、違います……! その、高順殿の髪が……心地よかったもので……つい……」
 「は?」
 意外な返答に高順は目が点になった。張遼は赤い顔を更に赤くしながらしどろもどろになる。が。
 「何だか……山田(愛馬)や他の馬たちの鬣に顔をうずめているときのような、あの香しさに包まれているような、そんな心地よさが高順殿の髪から感じ取れたんです!」
 愛する馬たちとのふれあいを思い出したのか張遼がとたんに饒舌になる。そしてその言葉に更に高順は唖然とした。
 「……つまり何か? 私の髪は馬と似ていると?」
 「はい!」
 張遼にとっては最大の褒め言葉である。が、高順にとっては、確かに馬は大切な生き物であるが、張遼の感覚とは差があるので、とても褒め言葉としては受け取れなかった。思い切り黄昏る。背中にどんよりとした黒い物をひっさげた高順に気がついて、張遼は慌てた。
 「こ、高順、殿? ……あの、大丈夫、ですか……?」
 「馬……馬か……ふふふ、どうせ私がそれこそ馬車馬のように働いたってだーれも真面目に動いちゃくれないしなー今回もなー……」
 「ああああ、あのっ、し、しっかり、してくださいっ」
 はらはらと涙まで流し始めた高順に、ますます張遼はどうしていいのか分からなくなる。
 「戦後処理だって結局私一人でほとんどやったしな……どうして誰も手伝っちゃくれんのだろう……私はいる必要があるのか……?!」
 とうとう自虐な言葉まで出始め、高順は一人あっちの世界へ思考を飛ばしていた。
 「い、いる必要って……高順殿は立派ですよ、素晴らしい方です、皆さんのために頑張っておられるじゃないですか……!」
 「お主は優しいなぁ……ふっ……慰めの言葉が身に沁みるようだ……だが、気を使わんでも良いぞ?」
 どこか投げやりな笑顔に張遼はもどかしさを覚える。そんな風に笑わないでほしいと思った。
 張遼は人より馬と共にいたせいか、感情の読みが深い。だが普段、それはほとんど馬にしか向けられないため、人と対しても鈍い反応しか見せない。何より、馬相手の接し方は分かるが、人への接し方はいまいち分からないのだ。ゆえに、相手の微妙な感情や性質を読み取っても、それをもってどう対応していいのか見当がつかない。
 それでも、今自分を背負ってくれているこの苦労性の将軍を、どうにかして元気付けたいと思った。
 「気を使っているわけじゃ……ないです、本当に僕は、そう思っています……!」
 「張遼……」
 「まだ……今日会ったばかりですけど……高順殿は真っ先に城を守るために動いたじゃないですか……それに……他の方にも聞きました、鎧も着けずに先陣切って、皆を守ってたって……! 高順殿は、優しいし、勇ましい方です、本当です、嘘じゃありません、気を使ってもいません……!!」
 たどたどしくも、張遼は高順をまっすぐに見据えて言い切った。肩に掴まっている手に力が入る。
 「………………何と言うか」
 しばらく黙って張遼を見ていた高順が、不意に前を向いた。視線を外されて張遼は眉を下げる。だが、
 「そうやって面と向かって褒められると、恥ずかしいものだな!」
 高順は笑いながらそう言った。
 「す、すみません……」
 「何を謝る。有難うな、張遼よ。どうも私は後ろ向きに考えがちなところがあるようでなぁ、いかんな、まったく」
 苦笑する姿は、先ほどまでの黒い物を背負っている姿とは打って変わった雰囲気をまとっていた。それを感じ取り、張遼はほっとしたように相好を崩した。
 が。
 「………………うっ」
 「ん? どうした、張遼?」
 「……………………すみません」
 「うん?」
 「………………………………吐きそう、です」
 「──────」
 普段使わない思考回路を大回転させたためか、気分が高揚して、それが安心した途端に緊張の糸が切れ、酔いが一気に押し寄せた。赤い顔が青くなっている。同じように高順も血の気が引いて青くなった。
 「わー! 待て待て待て! まだ吐くな! 水場! 水場! もう少し耐えろ張遼ー!!!」
 「た、耐え切れ、ませ、うっ」
 「張遼────!!!」






 ────結果。
 水場には間に合わなかったが、屋敷に駆け込んだ際、片付け忘れていたらしい水撒き用の桶を発見、高順は急いで張遼の顔をそこに突っ込んだ。間一髪で間に合い、高順は自分の背中に吐かれる難を凌いだ。茂みの影でやり過ごせばよかったのかもしれないが、あとで片付けるのも大変である。
 とにもかくにも、思い切り吐いた張遼はぐったりとして動かず、高順は出迎えた下女に水を頼んで、張遼を部屋へと運んだ。




 視界が白い。瞼を通して日の光が差し込んでいるのだとぼんやりと考える。朝だ。起きなければ。起きて山田(愛馬)に水と餌をやって体を拭いてやって、それから。
 「……う……」
 毎日繰り返されている行動を思い浮かべながらも張遼は起きるのが億劫だった。体が重いし何より頭が痛い。眉をひそめて、枕か何かか、しがみついているものに頭をこすり付ける。人肌のような温かさが少しばかり頭痛の身に鬱陶しくも感じたが、抱き心地がよかった。程よい硬さと大きさ。大きさはもうちょっとあった方がいいなぁなどと張遼は思う。馬の首の、両腕をまわしてやっと届くような。
 しかしいくら抱き心地がよくとも頭痛は引かない。水が欲しくなって張遼は、抱きしめている物に体重をかけながら起き上がった。
 「うぐっ」
 「うぐ?」
 つぶれた声が下から聞こえて張遼は痛む頭で下を見た。そこには見覚えのある男の姿。
 「────高順殿!?」
 張遼が潰していたのは高順だった。
 「ぐっ……だ、誰だ、私を踏みつけるのは……って、お?」
 どうやら張遼は高順を背中から抱きかかえていたらしい。横向きに寝ていた高順は首をめぐらせて、自分の上にいる張遼を見た。
 「うおっ?! 張遼?! ……っと、ああ、そうか」
 張遼の姿を見て一瞬驚いたが、高順はすぐに状況が把握できたらしく、呆れたように頭をかいた。しかし張遼はわけがわからない。昨夜のように酔っ払って眠って高順に背負われて、と言うならまだ分かるが、似た状況でも明らかに違う。何故自分は高順と同じ寝台で寝ているのか。
 「あー、混乱しとるようだが、まぁ、無理もないか。取り合えずどいてくれんか」
 「あ、あっ、すみません!」
 高順を潰したままで固まっていたので高順は身動きができない。はたから見ると押し倒しているようにも見える。張遼は慌てて離れて頭を下げた。
 「いや、いい、それよりお主、気分はどうだ?」
 「え、あ……頭が凄く痛いです……」
 「だろうな、ほれ、飲め」
 寝台の傍に置いてあった水差しから器に水を注ぐと高順は張遼に渡した。それを有難く受け取ってゆっくりと飲み干す。頭痛は引かないが、先ほどよりは気分がすっきりとしたようだ。
 「……ええと、あの、何で僕は……」
 昨日も同じやり取りをしたなぁとどこかで思いながら問いかける。
 「話をしていて、吐きそうになったことは覚えているか?」
 「あ……はい、それで桶に思いっきり吐いて、その後は……わかりません」
 その答えに高順は苦笑する。
 「ほとんど目を回しておったからのう。その後は私がここまで運んできてな。お主を寝かせたまでは良かったものの、私も自分の部屋に戻るのが億劫になってしまって、お主には悪かったが、そのままここでばったりと寝てしまったんだ」
 「……はぁ」
 「男の二人寝なんてアレだが、まぁ許してくれ」
 「い、いえ、僕の方こそご迷惑をかけて……」
 「では、お互い様と言うことでよいか?」
 恐縮しきる張遼に高順は笑ってそう言った。その気さくな笑顔に張遼もつられてはにかんだ。
 「それはそうと、お主、抱き枕か何かないと寝れんたちなのか?」
 「へっ?」
 「いっくら引き剥がしても人にひっついて離れんかったんでなぁ。男に抱きつかれる趣味はないが私も眠かったし諦めた」
 「………………」
 「もしそうならお主の嫁になる娘は大変だな、いや、娘からしたら嬉しいものか?」
 からかうような口調に張遼は苦笑いをするしかない。
 張遼は特にそういったたちでもなんでもない。いや、ある意味そうではあるのだが、それは馬相手なのだ。あの太くもしなやかな筋肉と人よりも温かい体温、そして肌をくすぐる毛並みと鬣。張遼にとってそれがたまらなく心地よいのだが、そして夢見心地だったとは言え高順を抱きかかえながらまた馬のことを考えていたなどと知れたならば、きっと高順は再び黄昏るに違いない。
 それにしても高順は、今まで出会ってきた人の中では随分と居心地がよい。里を出るとき張遼は、ぼんやりとしているから、街の人に騙されないようにと周りから注意されたものだが、高順はそういった人とはかけ離れていた。むしろ高順も人に騙されそうな方である。いや、騙されずとも割りを食う人物だろう。
 「取り合えず、そうだな、お主の二日酔いに効く薬湯を頼むとするか。私は着替えて仕事に出る。お主はここを使ってよいから、しばらく休んでおれ。昼ごろ、一度顔を出すのでな」
 「でも、僕も高順殿の部下になったのですから……一緒に行った方が……」
 「その方が良いが、今のお主ではまた倒れそうだしな。昼に戻ったとき、体調がよいなら、そのとき出ればいい」
 言いながら高順は部屋の入り口から出て近くを歩いていた下女に薬湯を頼む。
 「では、またあとでな」
 廊下へと高順の姿が消えた。それを寝台の上で正座しながら見送った張遼はぼんやりと考える。
 『……いい人に出会えたなぁ……』
 そう思った。
 気さくで生真面目で、多少後ろ向きなところはあれど、好人物だと思う。更にはあの呂布奉先に仕えている。他の部下も、難はありそうだが悪い人物ではなさそうだし、何よりいい馬がたくさんいる。そこがもっとも大事だ。それに。
 「………………」
 高順の後ろ姿を思い出す。背中にかかる黒い髪。
 「……もう一回顔をうずめさせてほしいって言ったら、怒られるだろうなぁ……」
 間違いなく怒るだろう。しかし本物の馬以外であの心地よさは結構魅力的である。
 「……機嫌のいいときにお願いしてみようかな」
 茫洋とした雰囲気を持ちながらも張遼は意外と自分の欲求を通す方だった。



 ──────その後、勢いに任せて高順に頼み込み、願望を叶えた張遼だがそれはまた別の話。




無駄に長くなったー!orz 髪を下ろした高順さんにおぶさって気持ちよさそうに堪能している張遼という図が浮かんだのが初めでした……。
見たところ、高順さんの方が少し背が高いっぽい。 4巻の「(他の軍に張遼を)誰にもやらんわ!」と満面の笑顔で言う高順にときめきました。呂布子ちゃんや陳宮の前では格好つけているけれど張遼の前では張遼自身がどマイペースゆえかあんまり気張っていない雰囲気なのがいいなと。ツッコミ率は上がっている気もしますが。
ところで遼順なのか順遼なのか。でもこの二人はそちらの方までにはいかないけれど引っ付くくらい仲が良いなと思います。

戻る

designed