無双仁典で妄想：其の四李典（次は合肥……よりによって張遼殿と楽進殿と組まなきゃなんないのか……。本当、よりによってだよ、殿の采配に文句は言っちゃいけないけど今回ばかりは恨み言言いたいよ。そりゃあ確かに合肥は孫呉がうるさいから攻撃主軸の張遼殿置くのは分かる。補佐に攻守に長けてる楽進殿、そして守備がいける俺ってのも分かるけどさ！でも他にもいるじゃない？いるじゃない？何でよりによって俺なわけ？実力認めてくれるのは嬉しいけど今回ばかりはさあああ）※愚痴に入りました
曹仁「李典？
何をそんな隅でうずくまっておるのだ。
具合でも悪いのか」
李典（赤壁の戦いに参加した軍の再編から考えると、かなり被害の大きかった俺は首都に戻った方がいいと思うんだけどなあ。もしくはここ江陵で待機とかさ……。江陵……曹仁殿……曹仁殿だったら副将務めるのもいいけどねええええ。でももう満寵殿や牛金殿がいるし……張遼殿や楽進殿の実力は分かってるし認めてるけど、駄目なもんは駄目なんだよ殿おおおおおお）※どうにかして回避しようとしてます
曹仁「李典、おい、李典？」
李典（でもこんなこと殿には言えないし曹仁殿だって将たる者私心は交えるなって言うだろうし……そんなこと言うなら曹仁殿が行けばいいじゃん！俺が江陵残るから！……阿呆か俺。合肥だけじゃなくここだって孫呉からの守りの要でしょうが……ああもう曹仁殿が二人いればいいのに！）※混乱してきました
曹仁「李典、聞いているのか？
……これは相当具合が悪いのか。
医師を呼んできた方が良いかな」
李典（曹仁殿が二人いれば万事解決めでたしじゃない？曹仁殿、張遼殿と仲良いし！……でも何だろうこの疎外感……そりゃ人の好き嫌いで任務こなしちゃいけないのは当然だけど、両方とも受け付けない相手ってどうよ。あーもー曹仁殿ー……って！あんまりぐずぐずしてたら怒られる！てか張遼殿に曹仁殿取られる！！）※暴走してきました
曹仁「李典、少々待っていろ。
今、医師を呼んでくるからじっとしておるのだぞ」
李典「へっ？ あ？ 曹仁殿？」
張遼「これはどうなされた、曹仁殿」
曹仁「いや、李典が具合が悪そうなので医師を呼んでこようかと思ってな」
張遼「ならば私のところにいる医師を連れてきましょうか。この近くに待機しておりますゆえ」
曹仁「それは有難い。李典、すぐに戻ってくるから待っておれ」
連れ立って行こうとする曹仁さんと張遼さん。
李典「や、あの、ちょ、まっ……！」※混乱中
がぶっ。
曹仁「！？」
張遼「曹仁殿！？
李典、貴公、何をしている！？ 血迷ったか！？
はっ、もしや何かの病で混乱しておるのか？
これは一大事！ 早く医師を呼ばねば……いやその前に離さねば！
李典よ落ち着け、相手は曹仁殿だぞ！ 離すのだ！
…………ええい、邪魔だあああああああっ！！」
無双乱舞発動。
曹仁「……結局のところ、単に煮詰まって堂々巡りをし混乱していただけか」
李典「……はい」
曹仁「おかしな病でなくて良かったが……そのかわりそなた自身がいらぬ怪我をしてしまったではないか」
※（意外と短気な）張遼さんに吹っ飛ばされました
李典「自業自得だけどさー……何も無双乱舞出さなくてもいいと思わない？」
曹仁「それはそうだが、そういうそなたも噛みつくことはなかろう」
李典「……だって、曹仁殿が張遼殿と行っちゃうと思ったから……」ごにょごにょ
曹仁「引き留めたいのであれば腕を掴むだけで良いだろうに、何故噛みつく」
李典「わっかんないですよ！ とにかくどうやっても引き止めなきゃって思ったら噛みついてました！
……ごめんなさい」
曹仁「まったく……」
寝ている李典の頭を撫でる仁さん。
曹仁「何か吐き出したいのであれば溜め込まずに言いに来るといい。
合肥と江陵は確かに離れているゆえ、気軽にとは言えんが、時には連絡も取らねばならぬしな。
自分で良ければ耳を貸そう」
李典「……なんかこれじゃ、俺が駄々をこねてる子供みたいじゃない……。
分かりました。俺、ちゃんと任務こなしてきます。
私心交えずしっかり合肥を守ってきます。
……でも顔出しに行ったら、その時はお願いします」
曹仁「良かろう。その時はそなたの好物も用意しておこう」
李典「物につられなくたってちゃんとやってくるよ、曹仁殿との約束だし。
……あ、でもちょっとお願いが」
曹仁「なんだ？」
李典「……会いに行ったら頭撫でてほしいかなー……なんて。
………………今のナシ！！子供っぽくてすみません！！」
曹仁「なしで良いのか？」
李典「…………お願いします」
了
某方のコメントより派生した話なので微妙に違います。
仁さんはどのナンバリングでも全身重装備ですが腕の部分は普通の布地だけの場合が多いのでそこら辺に噛み付いたんだと思います。 因みに自分は想像する時は大抵無双4です。
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