真赤―まそほ―

主従

許チョさん

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普段は茫としたような顔で、しかし戦いとなると勇猛果敢。ゆえに畏怖を込め、虎痴。 北方曹操は『虎の痴は、裏切りも怯惰も、己の強ささえ知らず、ただ前に進み生きることのみを知る』というような意味合いにとっておりました。いいなぁ。
うちの許チョさんは、お相撲さん体系というより、全体的にがっしりどっしりです。ムキムキムチムチではなく、がっしり。

しかし北方3594の曹操と許チョさんは大変ときめきます。何が良いかって言うと、その主従関係。
おそらく一番近いのは、無双で言えば孫権と周泰みたいな感じです。
蒼天の曹操と許チョの関係もかなり大好きですが、またちょっと違う。
蒼天は主従というより主従なんだけど対等な友人関係にも思えるので。
自分の一番は最初から曹孟徳の命だと言い切って、何だかんだ言わずとにかく曹操を守る許チョが良いです。二人のやり取りもどこかコミカルだったりして和む。ほっとするとか癒されるとか柔らかになるとかそういうニュアンスではなく、落ち着くと言うか納得すると言うか腰が据わるというか何と言うか。

で、今回は北方三国の曹操と許チョなわけですが。
この二人の一番のやり取りと言えば赤壁の戦いからの撤退戦です。
劉備軍から逃げるために許チョに自分を生きてつれていけという曹操に、身に代えても、と応える許チョさん。それからの撤退は、泥道の中を追われながら進むので、無茶をしたら馬をつぶし、あっという間に追いつかれてしまう。それを我慢して、許チョさんはうまく調整しながら馬を駆けさせ、劉備軍から逃げる。曹操も自分の足で歩かなきゃいけないときもあるわけで、すっかり疲れきってしまう。で。
倒れた曹操を、許チョさんが抱き上げて運ぶわけですよ。
多分、おんぶだとは思うんですが、文章には『抱き上げた』とあるわけで、おんぶだと、『背負い上げた』とか『乗せた』とかになるんじゃないかとか、じゃあ『抱き上げた』ってことは姫だっこかもしくは肩に掴まらせた猫抱きか?!と妄想が止まらなく(阿呆)
更には
『お前だけは私を殿と呼べ』(周りは皆『丞相』と呼んでいる)
とか
『私だけがお前を虎痴と呼ぶ』
とか曹操が言うのですよ。撃沈されるには十分かと。
更にさらに、赤壁で逃れてしばらくしてから、曹操が月夜の晩に、赤壁での大敗を振り返り、負けを噛み締めて、様々な想いを抱え込み、酒を飲み、詩を詠う。許チョさんは黙って傍にいるだけ。そして、ふらついて倒れそうになったとき、許チョさんが支えてくれるのですが、『この腕の強さを覚えている』と曹操が思うわけです。何せ許チョさんに抱かかえられた時、心地よいと思ったり、そのまま寝てしまったりするほど。そして、そういう自分の弱さを出すときでも、許チョさんは傍を許されるというのがときめきます。
主従の絆の強さに感動するのであって、腐な妄想を入り込ませては下世話ですが!ときめかずにはいられないんだ!!
他にもまだまだいっぱいあるので、是非北方三国で主従にときめいてください。
曹操が死ぬとき、許チョさんに『後を追うことを禁ずる』と言うところが切な過ぎる。許チョさんが、曹操を守るために生きると言ったのを曹操は聞いているので、その曹操が亡くなってしまえば、許チョさんの生きる意味がない。少なくとも許チョさん自身は、そのまま曹操とともに逝って、別のどこかでも曹操を守りたいと思っていただろうから、曹操は先に禁じたんでしょうかね……。


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